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老人性うつの介護に必要なメンタルケア

日本では高齢者の一人暮らしの割合が増えていて、これに伴って起きている問題が老人性うつです。老人性うつはぼんやりとしている時間が長い、覇気が感じられないなどが主な症状で、記憶障害の認知症と混同する介護士も少なくありません。老人性うつの有効なメンタルケアの基本とも言えるのが声掛けです。この症状を患ってしまうと他人との接触が億劫になってしまい気が付いたら何日もコミュニケーションを取らなくなるケースもあります。こうしたコミュニケーションの断絶は症状を進行させて原因となるので、介護士の方から積極的に話し掛けることが大切です。

外出も重要なメンタルケアの一つとなります。老人性のうつを患ってしまうと興味を持つという感情が失われるので、1日何もしないまま過ごしてしまいがちです。何もせずにいれば気持ちが萎えてしまうだけでなく筋力を含めた体の機能も落ち込んでしまいます。筋力の低下によって歩行が困難になることでより一層外出の機会が減るという悪循環になりかねません。数十分程度の散歩でも問題はないので、1日1回は外出させるようにする必要があります。ただし、本人が嫌がっているのに無理強いをしてしまうと逆効果になるので自分から外に出ようと思わせるようにしなくてはいけません。

毎日の食事も大事なポイントです。食べ物の中には栄養摂取にはメンタルを回復させる効果が期待できる物もあります。老人性うつを患っていると面倒などの理由で毎日同じものばかり食べがちになるので、バランスの取れた食事を提供することが大切です。