介護に携わるなら知っておくべき老人性うつ

介護の仕事に携わるときには高齢者は老化の影響を受けて病気になりやすいことに留意しておく必要があります。特に普段からケアをしているときに気付いてあげられるかどうかが重要になるのが精神面に由来する病気です。老人性うつは近年増加していて、介護職として働くなら特徴をある程度は理解しておく必要性が高いでしょう。

うつ病は高齢者だけでなく若年層でも増えているのが問題視されています。気分が大きく落ち込んでしまって、何をするにも無気力になってしまうのが典型的な症状です。老人性うつとして特にうつ病と分けられているのは、介護を受けているときに孤独感に苛まれたり、これから自分はどうなってしまうのだろうと深く考え込んだりしているうちにうつになるケースが多いからです。

また、老人性うつでは症状としても特徴的な部分があります。介護施設では比較的わかりやすいのが食欲の低下や睡眠不足です。だんだんと食が細くなっていき、食事のサポートをしようとしてもいらないと言われてしまうことが多くなります。夜中になっても眠っている様子がなかったり、朝の起床時間にひどく眠そうだったり、昼間にだるそうな様子が見られたりするのが典型的です。他にも記憶力の低下やレクリエーションへの参加の拒否などもよくあるので覚えておくと良い症状でしょう。体調の不調があっても訴えないことが多くなるため、できるだけ早めに気付いて医師に相談できる環境を整えるのが大切です。